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日本の家はいつから「塗り替え」を始めた?雨が多い国・日本の塗装の歴史アレコレ

2026年06月15日 [塗装・台風]

 

日本は世界的に見ても雨が多く、湿度の高い国です。
梅雨や台風、季節ごとの寒暖差など、住宅にとっては決して優しい環境とは言えません。
そのため昔から、人々は建物を雨や湿気から守るためにさまざまな工夫をしてきました。
現在では外壁塗装が一般的ですが、その考え方のルーツは何百年も前にさかのぼります。
今回は、日本の塗装の歴史をたどりながら、住まいを守るための知恵について見ていきましょう。

 

1. 昔の日本人はどうやって家を守っていた?

現代のような高性能な塗料がなかった時代でも、人々は木造住宅を長持ちさせるための工夫をしていました。
なぜそこまで工夫が必要だったのでしょうか。
それは、日本の建物の多くが木で造られていたからです。
木は加工しやすく丈夫な反面、雨や湿気に弱いという特徴があります。放置すれば腐食や虫害の原因になり、建物の寿命を縮めてしまいます。

そこで昔の人々は、身近な自然素材を活用しながら建物を守っていました。

代表的なものとして知られているのが、

・漆(うるし)
・柿渋(かきしぶ)
・焼杉(やきすぎ)

などです。

漆は高い防水性と耐久性を持ち、神社仏閣や重要な建築物に使われました。
柿渋には防水・防腐・防虫効果があり、民家や蔵などで広く活用されていました。今でも古民家再生などで耳にすることがあります。
また、焼杉は木の表面を焼いて炭化させることで耐久性を高める日本独自の技法です。黒く焼かれた外壁を見たことがある方もいるかもしれません。
材料は違っても、その目的は共通しています。

「雨から建物を守り、長く使い続けること」
これは現代の外壁塗装にも通じる考え方です。

 

2. 明治以降、塗装は大きく進化した

日本の塗装文化が大きく変化したのは明治時代以降です。
海外との交流が活発になり、西洋の建築技術や塗料が日本に入ってきました。
それまでの天然素材中心の保護方法に加え、油性塗料や合成樹脂塗料などが使われるようになります。
さらに戦後になると、日本では住宅建設ラッシュが始まります。
多くの住宅が建てられる中で、建物を長持ちさせるための技術も進歩しました。

塗料メーカーによる研究開発も進み

耐久性
防水性
耐候性

といった性能が大きく向上していきます。

この頃から、「家を建てたら終わり」ではなく
「定期的に塗り替えて維持する」という考え方が一般家庭にも広がっていきました。
今では当たり前となっている外壁塗装ですが、その背景にはこうした時代の変化があったのです。

 

3. 昔の塗装と今の塗装、実は目的は同じ

昔の柿渋や焼杉と、現代の外壁塗装。
使われる材料はまったく違いますが、実は目的は同じです。

それは、建物を雨や湿気から守ること。

昔の人々は経験的に、「木は濡れ続けると傷みやすい」ことを知っていました。
だからこそ、自然素材を使って少しでも長持ちさせようと工夫していたのです。
一方で現代の住宅も、日本の気候条件は昔と変わりません。

外壁は毎日

紫外線

気温変化

にさらされています。

塗装が劣化すると防水性能が低下し、外壁材そのものの劣化につながることもあります。
つまり、昔の人が柿渋を塗ったのも、現代で外壁塗装を行うのも、本質的には同じ「住まいを守るためのメンテナンス」なのです。
技術は進歩しても、家を守るための考え方は昔から変わっていません。

 

4. 現代の住宅でも塗装は欠かせない

最近では外壁材や塗料の性能が向上しています。
しかし、どんなに優れた塗料でも永遠にもつわけではありません。
塗膜は年月とともに劣化し

・色あせ
・チョーキング(白い粉が付く現象)
・ひび割れ
・防水性能の低下

などが起こります。

こうした症状を放置すると、雨水が建物内部へ入り込み、外壁材や構造部分の劣化につながる可能性もあります。
外壁塗装は見た目をきれいにするためだけのものではありません。
住まいを長く守るための「予防メンテナンス」という側面が大きいのです。
昔の人が定期的に建物へ手を加えていたように、現代の住宅でも定期的な点検や塗り替えが大切になっています。

 

まとめ

日本は雨が多く湿度の高い国だからこそ、昔から建物を守るための工夫が受け継がれてきました。
漆や柿渋、焼杉から始まった塗装の知恵は、現代の外壁塗装へと形を変えながら続いています。

方法や材料は変わっても「住まいを長持ちさせたい」
という思いは昔も今も同じです。

塗装は単なる見た目のためではなく、住まいを守るための大切なメンテナンスです。
先人たちの知恵に学びながら、大切な住まいを長く守っていきたいですね。