白蟻(シロアリ)ページ目次
シロアリとアリは根本的に違います!
シロアリとアリって一緒だと思っていませんか?
同じ「昆虫」という大きなカテゴリーでは同じですが、実は見た目も生態も全く違うのです。生物学的観点からも全く違う「アリ」という事になります。
シロアリとアリの具体的な違い
項目 | シロアリ | アリ |
---|---|---|
見た目 | ![]() |
![]() |
体形 | 胸部が少し細身。一体型。 | お腹の付け根がくびれている。 |
外骨格 | とても柔らかい | 硬い |
眼 | 羽蟻以外はほぼ無し | 全ての成虫に有り |
触覚 | 数珠のような形態 | 「く」の字のようだが、普段は真っすぐに伸ばしている。 |
羽アリ | 羽4枚が同じ大きさ。脆弱で取れやすい。 | 前羽が大きいく、丈夫で取れにくい。 |
集団の性別 | 雄・雌が約半分 | 雌のみ。雄は季節により出現。 |
生殖機能 | 女王・王・補充生殖虫・ニンフ・副蟻 | 基本的には女王蟻のみ |
食べ物 | 主に植物の繊維質が多いが、雑食性。 木質・草本・地衣類etc… |
動物質・植物質まで様々 |
兵蟻 | 特化した専門部隊有り。 体形なども特化。 |
専門部隊無し。 |
ベタ基礎は安心?
近年では主流のベタ基礎(基礎の立ち上がりだけではなく底面もコンクリート)ですが、ベタ基礎だからシロアリの被害に遭わない!という事では無い様です。よくコンクリートは腐食するといいますが、厳密にいうと腐食はしません。アルカリ骨材反応のような化学的な要因や打設時の養生やバイブレーション不足など施工上の要因、過酷な自然環境による経年劣化によりひび割れや剥がれが起きる事はあります。
そういったコンクリートの隙間からシロアリが侵入し、床下ではなくお住まいに被害が出ることがあります。昔はシロアリの被害は床下!という事をよく聞きます。今でも日本によくいるヤマトシロアリの侵入経路は床下がほとんどですが、被害箇所が床下だけという事でもなくなってきています。昔と違い断熱性の高い高気密の住宅が増えたこともあり、壁内の断熱材の中でシロアリを発見する事もあります。