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外壁塗装が古い家と新しい家での実際の室温の比較

2025年12月25日 [お知らせ]

「外壁塗装をすると、家の中は暖かくなるの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、外壁塗装は断熱工事ではありません。
ただし、外壁の状態によっては、室内の暖かさが逃げやすくなるか、逃げにくくなるかに影響する場合があります。

この記事では、「古い家」と「外壁の状態が整っている家」を例に、
実際の温度や数値の考え方を交えながら、外壁塗装と室内環境の関係をわかりやすく解説します。

1. 室温比較による違い

まず前提として、家の室内温度はさまざまな要因で決まります。

• 断熱材の有無や性能
• 窓の種類や大きさ
• 日当たりや立地条件
• 暖房機器の種類や使い方

外壁塗装による室内環境の変化は、
建物の構造や断熱性能、立地条件などによって差が出ます。

一方で、建築分野の実測例では
外壁の状態や塗膜の有無によって
・外壁表面温度が約2〜5℃程度異なった
・暖房停止後の室温低下が、塗装後の方が緩やかだった

といった結果が確認されたケースもあります。
これらはあくまで一例ではありますが、外壁の状態が「熱の逃げ方」に影響し、
結果として室内環境に差が生じる可能性を示す数値といえます。

2. 古い外壁と状態の良い外壁で起きやすい違い

外壁の状態によって、冬場の室内環境には違いが出ることがあります。
特に、塗膜が劣化している外壁と、状態が保たれている外壁では、
外気の影響の受け方に差が生じやすくなります。

ここでは、それぞれの外壁状態で起きやすい傾向を見ていきましょう。

劣化が進んだ外壁の場合

• 外気の影響を受けやすい
• 壁体内に冷気が伝わりやすい
• 暖房を止めたあと、室温が下がるスピードが早くなる傾向

外壁の状態が整っている場合

• 外気の影響を受けにくい
• 壁の表面温度が安定しやすい
• 室内の暖かさが比較的ゆるやかに失われることがある

これは「暖かくなる」というより、
**暖かさが外に逃げにくくなる“一因”**と考えるのが適切です。

3. 新しい家と古い家で差が出やすい理由

比較的築年数の新しい家では

• 外壁の塗膜が健全
• 防水性能が保たれている

一方、築年数が経過した家では

• 塗膜の劣化
• 小さなひび割れや防水性能の低下

が起こりやすくなります。

この違いが、冬場の冷気の伝わり方や、暖かさの保ち方に影響することがある
と考えられています。

まとめ

外壁塗装は、断熱工事ではありません。
そのため、「塗装をすれば家の中が一気に暖かくなる」というものではありません。

ただし、外壁の状態を整えることで
暖かさが外に逃げやすくなる要因を減らすことは可能です。

特に外壁の劣化が進んでいる場合、塗装によるメンテナンスは
住まいの快適さを保つためのひとつの要素として考えることができます。
家全体の状態を見ながら外壁塗装を検討することが大切です。