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何がどう違う?知っているようで知らない「構造」の話
2019年09月26日 [塗装・シロアリコラム]
今回は、賃貸物件の図面などでよく見かける「RC造」や「SRC造」など、建築物の構造についてご紹介していきます。
軽量鉄骨、RC、SRC・・・何がどうなってる?
今回は、鉄骨・鉄筋の建築物についてのみ、ご紹介していきます。木造についても知りたい!という方は、下記をご参考にされてみてください。
(参考資料)
暮らしっく不動産:木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの違い
https://www.kurachic.jp/column/994/
さて。「鉄骨」と「鉄筋」って何がどう違う?と思われる方も多いのではないでしょうか。
まず、「鉄骨造」とは、鉄製や鋼製の部材を用いた建築構造のこと。最近では鋼材を利用するのが主流だそうです。
2~3階建てのアパート建築に多く、事前に工場でさまざまな規格の鋼材を加工・溶接して、工場から建築現場に運び、組み立てを行います。
一方、「鉄筋造」は、直径数㎝の鉄の棒を複数用いて、型をつくります。その型を作ったところに、コンクリートを流し込んで柱や梁、床、壁などを作る構造になっています。「RC造」とか「SRC造」と呼ばれるのが、鉄筋構造になっています。
鉄骨造も二種類に分けられる
まず「軽量鉄骨」。
軽量鉄骨は、厚さが6mm未満の鋼材を利用した建造物です。
軽量鉄骨(プレハブ工法)の法定耐用年数は27年で、木造の22年よりは長いものの、鉄筋・鉄骨コンクリート(SRC)や鉄筋コンクリート(RC)の47年よりは短くなります。初期費用の建設費用は安く抑えられますが、耐用年数を考えると、長期にわたって利用するには高くつくケースも。また、耐震・耐火・耐風、重量物の積載などの面で、SRC、RCよりも制限があります。
遮音性に関してもSRC、RCよりも劣りますが、各メーカーによって遮音性向上に向けた研究開発は日々行われているようです。
次に、重量鉄骨です。こちらは、6mm以上の鉄骨を使用します。鉄骨の素材そのものは軽量鉄骨と同じですが、厚みに違いがあるということです。このため、大規模なマンションや工場などで使われることが多い構造です。鉄骨が厚いためその分強度が高く、柱の間隔をより大きくとることができます。そのため、柱のない広い空間を生み出せるというメリットがあります。
鉄筋コンクリート造も二種類に分かれる
鉄筋コンクリート造も大きく二種類に分けられます。
まずは鉄筋コンクリート構造。
「RC造」と呼ばれる構造です。
こちらは高層建築の多くで使われており、先ほどもご紹介したとおり、鉄筋の枠の中にコンクリートを入れて、強度を高める方法です。
鉄筋のみの場合、その性質上、距離が長くなると撓みなど生まれ曲がってしまいます。一方、コンクリートだけだと柔軟性に欠けるため、曲がりに弱い特性があります。これら2つの欠点を補い合い、良い特性を活かし合うことで、強度が高い建築が可能になります。
耐震性や耐久性が高く、建物の法定耐用年数は47年。防音性、耐火性、気密性、断熱性も高く、省エネ効果も高いという特徴があります。一方、木造建築や軽量鉄骨(プレハブ工法)と比べると建物自体の重量が重たくなるため、地盤の強化などが必要になります。また、気密性高いが故に、結露が起きやすいこともあります。
鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)は、柱などの鉄骨の周りにさらに鉄筋コンクリートを施した構造。大規模な建物は頑丈な建築とするため、この構造が用いられるケースがあります。
これらの特徴によって、戸建住宅、世帯数が少ないアパートなどよりも、マンションなどの高階層建築に使われることが多い工法です。
いかがでしょうか。大切なお住まい、構造のこともよく知って、快適な住まいにしたいものですね。
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