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日本建築の「見方」教えます その2:神社建築
2019年06月27日 [塗装・シロアリコラム]
今回も、前回に引き続き『よくわかる日本建築の見方』(中川武 監修/JTBパブリッシング)を参考に、神社の建築物についてご紹介していきましょう。
本堂、講堂、方丈・・・寺院建築の基礎知識
神社とは、神霊を祀る場所。古代の人々が畏れ、信仰した自然そのものがやがて人格化されて神霊となり、それが祀られていることの象徴として社殿が作られました。また、ここにご神体を安置するようにもなったそうです。
では、神社を構成する代表的な建造物をいくつか見ていきましょう。
本殿
境内の最も奥にある、神霊を祀る場所。これが本殿です。
拝殿・幣殿
拝殿は、参拝者が礼拝するための建物。神社では最もよく目にする建物の一つと言えるでしょう。
鳥居
境内の入り口にある鳥居。俗界と聖域との境界線となっています。社殿の前や賛同入口に配置されることもあります。
回廊
鳥居と同様、俗界と聖域を区切る役割をしています。太古の神社では垣や塀が立てられていたそうですが、寺院建築の影響を受け、回廊が導入されました。
宝殿
宝物を納めた蔵。神輿を収納した神輿倉を持つ神社もあります。
神饌所(しんせんしょ)
神霊に供えるための食事を調理する建物です。「竃殿(へついどの)」と呼ぶ神社もあります。御神酒を醸造する「酒殿」を併設する神社も。
新厩舎(しんきゅうしゃ)
氏子が奉納した馬をつなぐ施設。馬に変わって絵馬を奉納する習慣が広まると、絵馬殿が建てられるようにもなりました。
神楽殿
奉納のための舞楽(ぶがく)を演じる舞殿や神楽殿、楽士が使う楽屋(がくのや)も、神社特有の建物です。
境内社
本社の神霊と関連の深い神や、その土地で信仰されてきた神を祀る小さな社。かつては社格の違いで摂社・末社と区別されており、今もその呼称は残っています。
中国から伝来した仏教とは異なり、日本で誕生、独自の発展を遂げてきた神道、神社。それぞれの建物の役割なども理解しながら参拝すると、さらに理解が深まって興味が湧いてくるかもしれませんよ。
栃木県宇都宮市材木町1-11
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