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日本建築の「見方」教えます その1:寺院建築
2019年05月16日 [塗装・シロアリコラム]
アイネットコープ栃木では、お住いに関する様々なお悩みに対して取り組んでいます。そこで、ここでは建物についての生協スタッフの独り言を書かせて頂きます。
今回は、知ってるようでイマイチわからない、「日本建築」の見方について。『よくわかる日本建築の見方』(中川武 監修/JTBパブリッシング)を参考に、ご紹介していきます。
本堂、講堂、方丈・・・寺院建築の基礎知識
日本の伝統的な建造物といえば、やはり寺院。仏教が日本に伝来した六世紀半ば頃から、日本国内にも多くの仏教建築物が建設されてきました。大きなお寺に行くとわかる通り、境内に様々な建築物を配置した伽藍が仏教寺院の特徴の一つ。ここでは、寺院を構成する主な建造物についてご紹介していきましょう。
本堂
仏像を安置する仏堂のうち、ご本尊を安置するのが本堂です。境内でも最も重要な建造物の一つで、真言宗・法相宗では「金堂」、浄土真宗では「阿弥陀堂」、禅宗では「仏殿」と呼ばれます。
講堂
お坊さんがお経を上げる建物です。ちなみに、禅宗の寺院では「法堂(はっとう)」と呼ばれるのだそうです。
食堂(じきどう)
その名の通り、食事をする場ですが、お坊さんにとっては食事も立派な修行。様々な規律や作法に則って食事を摂ります。
門
寺院は回廊で囲まれ、境内への入り口には門が設けられています。
塔
舎利(仏陀の遺骨)を納める塔婆が原型で、宝塔、多宝塔、多層塔など、さまざまな種類があります。
方丈(ほうじょう)
住職の居所が方丈、接客用の建物を客殿と呼びますが、一つで両方を兼ねることもあるそうです。
経蔵(きょうぞう)
飛鳥~奈良時代の寺院には、境内に正倉院という区画があり、そこに寺宝を納めていました。寺宝のうち、仏典を納めておくのが経蔵で、寺院の書庫のような役割です。
鐘楼(しょうろう)
梵鐘(ぼんしょう)と呼ばれる、鐘を吊るした建物です。小さな寺院にも設けられることが多く、塔とともに仏教寺院を象徴する建物の一つです。
そして、寺院を構成している建物群(伽藍(がらん))の並びには、一定のルールがあります。その平面構成のことを「伽藍配置」と呼びます。伽藍配置は寺院の景観を左右するだけではなく、各寺院や宗派、そして時代ごとの特徴も表れているため、注目してみると様々な違いが見えてきます。
寺院を訪れる時には、建物それぞれの特徴や役割に注目すると同時に、それぞれの配置に注目してみても面白いかもしれませんよ。
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